お能の謡本を読む会

祇王4

こんにちは。 お能の謡本を読む会です。 「如何なる神なりとも佛なりとも、祇王があらん程はご対面は叶ふまじき由仰せ候ふに」 (いかなるかみなりともほとけなりとも、ぎおうがあらんほどにはごたいめんはかなうまじきよしおおせそうろうに」 【単語】 如何…

祇王3

こんにちは。 いにしえの世界に触れて、しばしの現実逃避。 お能の謡本を読む会です。 「又加賀の国より佛御前と申す白拍子、罷り上り。浄海の御目に懸りたき由を申し候へども」 (またかがのくによりほとけごぜんともうすしらびょうし、まかりのぼり。じょ…

祇王2

こんにちは。 いにしえに思いを馳せてしばしの現実逃避。 お能の謡本を読む会です。 今日のワンフレーズはこちら。 「爰に祇王御前と申す遊女。唯仮初に浄海の御目に懸り。ご寵愛双びなし。」 (ここにぎおうごぜんともうすゆうじょ。ただかりそめにじょうか…

祇王1

こんにちは。 古典文学に触れ、かりそめの現実逃避。 お能の謡本を読む会です。 今回は「祇王」です。 平清盛が権力を握っていた頃の物語。 清盛の愛人だった祇王御前が主人公です。 平家物語にも祇王の物語があります。 平家物語には、悲しみの中で生きる女…

蝉丸3

こんにちは。 お能の謡本を読む会です。 能楽の謡本のワンフレーズをご紹介します。 「前世の戒行いみじくて、今皇子とはなり給へども」 (ぜんぜのかいぎょういみじくて、いまおうじとはなりたまえども) 蝉丸がどんな人なのか紹介している場面です。 【単…

関蝉丸神社 下社

こんにちは。 お能の謡本を読む会です。 和歌に詠み込む名所の地名などを「歌枕」と言います。 蝉丸を祀るお能の名所は関蝉丸神社。 蝉丸は琵琶の名手と言われていたので、芸能の神様として有名な神社です。 小倉百人一首に載った蟬丸の歌碑 「これやこの 行…

蝉丸 2

こんにちは。 お能の謡本を読む会です。 今回は、蝉丸の冒頭です。 「定めなき世のなかなかに、憂き事や頼みなるらん」 【単語の意味】 定め >>> 安定 なかなか >>> かえって、むしろ 憂し >>> つらい 頼み >>> 頼りにする人や物 【文法】 の >…

蝉丸

こんにちは。 「お能の謡本を読もう」の会です。 能楽の謡本のワンフレーズをご紹介します。 第1回はわたしの大好きな「蝉丸」から。 「汝等が身にて我を笑ふこそ逆様なれ」 (なんじらがみにてわれをわらうこそさかさまなれ) 主人公(シテ)の逆髪のセリ…