中高生のお悩み相談「人に気を遣い過ぎて疲れる」
【お悩み】
誰にでも気を遣いすぎて疲れることが悩みです。
相手の顔色を気にし過ぎて、相手に合わせて話したり、変に機嫌をとったりしてしまいます。友達と話すときも、聞き役にまわることが多く、自分の話をすることが苦手です。人と話すのは好きだけど、ひとりになると疲れをどっと感じます。周りからは「そんなに気を遣わなくてもいいよ」と言われますが、どうしたらよいのかわかりません。
【解決3STEP】
その1「気を遣える自分を認めてあげる」
日本の文化に「空気を読む」というものがあり、空気を読めない人を「KY」と言ったりします。その場の雰囲気や相手に合わせて振る舞うことができるのは、すばらしいことです。親しい仲であればあるほど、人は自分の話をしたがり、相手の話を聞こうとしません。ですから、話を聞いてくれる人は、とても貴重な存在なのです。
その2 「自分はどうしたいのかを考える」
あなたは選択することができます。今回の場合は下記のような選択肢が考えられます。
① 今の人間関係を壊したくないから、疲れてもそのままがいい。
② 疲れない人間関係を築けるようになりたい。
③ 自分の話ができるようになりたい。
その3「選んだ選択肢にふさわしい行動をとる」
①の場合
特に変わる必要はないので、今まで通り行動しましょう。
②の場合
自分の中に疲れのバロメーターを作りましょう。自分の疲れ具合を客観的に見ることが大事です。誰かと話をしているときに「少し疲れているなぁ」「まだまだ大丈夫」「そろそろやばいぞ」など、疲れ具合は時と場合に応じて違うものです。もし、疲れをドッと感じそうならば、その人と物理的に距離を置きましょう。トイレに行って一息ついたり、体調が悪いと言って先に帰るなど、理由はいくらでもあります。「嘘も方便」という言葉があるように、人間関係のスキルのひとつです。
③の場合
②をすることで、一緒にいてもあまり疲れない人に出会える可能性があります。そういう人は、あなたと相性がよい人です。だからと言って、いきなり自分の話をするのではなく、「自分もそう思うよ」「そういえばこんなことがあった」など、相手の話に答える形で、自分の気持ちや体験を少しずつお話してみてはいかがでしょうか。また、今のあなたの周りが、疲れる人ばかりなのであれば、合う人をあきらめずに探してほしいと思います。学校という狭い世界は、社会のほんの一部です。社会にはさまざまな人がいます。あなたの話を聞いてくれる人がきっと現れるでしょう。